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双子育児ノウハウ

双子育児「頼っていいのか問題」——便利グッズ・病後児保育・手抜きへの罪悪感と向き合う【SNS悩みに答える#4】

双子育児をしていると、「これに頼っていいのかな」と思う場面があります。

便利グッズ、ベビーフード、病後児保育、家電への丸投げ。どれも使うたびに、少し後ろめたい気持ちが浮かんでくることがある。

この記事では、その罪悪感がどこから来るのか、そして我が家がどう割り切ってきたかを書きます。SNSでよく見る双子育児の悩みについて考えてみる連載の最後として、双子育児を「続ける」ために大事だと感じてきたことをまとめます。


「ちゃんとやろうとすると詰む」という現実

双子育児で、ちゃんとやろうとすると親が先に倒れます。

これは精神論ではなく、タスクの量と処理できる人員の問題です。

双子の授乳・オムツ・寝かしつけ・離乳食・お風呂、それに上の子の相手、家事、仕事復帰後の業務。これを「すべてきちんとこなす」前提で設計すると、どこかで必ず詰まります。

問題は、「ちゃんとやれていない自分がダメだ」という方向に考えが向いてしまうことです。原因は自分の能力ではなく、タスク量そのものにあります。

解決策は「もっと頑張る」ではなく、「頼れるものを増やす」ことです。


悩み① 便利グッズや家電に頼ることへの罪悪感

頼ることへの後ろめたさはどこから来るのか

浄水型ウォーターサーバー、食洗機、ロボット掃除機、ドラム式洗濯機、ベビーフード。

こういった便利グッズや家電を使うことに、最初は少し後ろめたさがありました。「手を抜いている」「ちゃんとやっていない」という感覚です。

でも少し考えると、この感覚はおかしいと気づきます。

ウォーターサーバーを使っても、ミルクを飲ませているのは親です。ロボット掃除機を使っても、床をきれいにしているのは自分の家です。ベビーフードを使っても、子どもに食事を与えているのは変わりません。

手段が変わっただけで、目的は同じです。子どもの安全と健康を守り、家庭を回し続けること。それができていれば、手段は何でもいい。そう考えるようになったのは、育休中に家事と育児をフルで担った経験があったからだと思っています。

我が家が実際に頼ってきたもの

浄水型ウォーターサーバー

新生児期の深夜授乳で、ミルクを作る時間は思った以上に体力を削ります。70℃以上のお湯で溶かして、冷ます。その工程を夜中に何度も繰り返すのは、じわじわ消耗します。

我が家では調乳ポットではなく、浄水型のウォーターサーバーを使っていました。温水がすぐ出てくるので、深夜でもミルクを作る手間が大幅に短縮されます。ウォーターサーバーはミルク作り以外にも使えるので、双子育児が終わったあとも生活の中に自然に残ります。「育児のため」だけに買うより、長く使えるものに投資するという考え方が我が家には合っていました。

ドラム式洗濯機と食洗機

双子が生まれると、洗い物と洗濯物の量が単純に増えます。ドラム式洗濯機は乾燥まで任せられるので、「干す・取り込む」という作業が消えます。食洗機は、食後に皿をセットするだけで次のタスクに移れます。どちらも「作業をなくす」家電であって、「楽をする」とは少し違います。

ベビーフード

離乳食期に、ベビーフードを使うことに罪悪感を持つ親は少なくないと思います。我が家でも最初はそうでした。でも、ベビーフードは栄養バランスも考えられていて、衛生管理もしっかりしています。

そもそも、離乳食は食べさせること自体が一苦労です。慣れないうちは口から出す、顔をそむける、手で払いのける。慣れてきても食べムラはあるし、昨日食べたものが今日は受け付けないこともある。

手作りにこだわって時間と手間をかけたのに、一口も食べてくれなかった日のメンタルへのダメージは、地味に大きいです。双子なら、それが2人分あります。

ベビーフードを使えば、食べてもらえなくても消耗が少なくて済みます。「せっかく作ったのに」という気持ちがない分、次の食事に切り替えやすい。精神的なコストを下げるという意味でも、ベビーフードには実用以上の価値があると感じています。


悩み② 病後児保育に預けることへの罪悪感

初めて使ったときの正直な気持ち

我が家が病後児保育を初めて使ったのは、ママが復職してからです。

長男のときは一度も使いませんでした。「体調が悪いときくらい、親が傍にいてあげるべきでは」という気持ちがありました。でも双子育児では、そう言っていられない場面があります。

双子のどちらかが回復期で、もう一人はまだ発熱中。ママもパパも仕事を休みにくい状況が重なる。そういうときに、病後児保育という選択肢があることを知っていたのと知っていなかったのとでは、精神的な余裕がまったく違います。

我が家の保育園では、保育園に併設された病後児保育室を利用できます。1人1日500円で、双子2人を預けると合計1,000円。通常の一時預かりより利用しやすい料金設定です。

「罪悪感」より「使い倒す」に切り替えた理由

正直に言うと、初めて利用した後も、少し後ろめたい気持ちはありました。

「体調が悪い子どもを預けてしまった」という感覚は、すぐには消えません。

ただ、使ってみて分かったのは、病後児保育の看護師さんや保育士さんが、回復期の子どもに本当に丁寧に接してくれるということです。体調の変化にも気を配ってもらえて、様子も帰宅後にしっかり教えてもらえました。

親がそばにいることが、必ずしも子どもにとって最善ではない場面もあります。専門の人が適切にケアしてくれる環境で過ごすことが、回復の助けになることもある。そう思えるようになってから、罪悪感より「使える制度は使う」という考え方に切り替わりました。

病後児保育を使った日、親には仕事ができる時間が生まれます。家のことを片付けられる時間が生まれます。少し立て直せる時間が生まれます。その余裕があるから、迎えに行ったあとに子どもと向き合える。そういう循環だと考えるようにしました。


「頼る」ことは「続ける」ための手段である

便利グッズも病後児保育も、根っこにある考え方は同じです。

頼ることで、親が続けられる。

双子育児は長期戦です。新生児期だけではなく、1歳になっても、2歳になっても、続きます。短距離走のように全力を出し続けると、必ずどこかで燃え尽きます。

「頼らずに頑張る」ことを美徳にしていると、消耗が限界を超えたときに一気に崩れます。そうなる前に、頼れるものを日常に組み込んでおく。それが双子育児を長期間続けるための、現実的な方法だと感じています。

罪悪感は「ちゃんとやりたい」という気持ちの裏返しです。その気持ち自体は悪くない。ただ、「ちゃんと」の定義を少し広げてみると楽になります。

手段にこだわらず、子どもが安全で、家族が倒れずにいられること。それが「ちゃんとやっている」ということだと、1年間の双子育児を経て思っています。


この連載を通じて伝えたかったこと

4回にわたって、SNSでよく見かける双子育児の悩みを取り上げてきました。

夜の睡眠問題、日中のオペレーション、上の子との両立、頼ることへの罪悪感。どれも、我が家が実際にぶつかってきた壁です。

共通して言えることがひとつあります。

完璧な育児より、続けられる育児の方が大事。

毎日きれいに全部終わらなくていい。頼れるものは頼る。手を抜けるところは抜く。それで今日が乗り切れたなら、十分です。

双子育児は、本当に大変です。でもその大変さは、努力不足でも能力不足でもありません。単純に、タスクが多くて、人手が足りなくて、それでも毎日続いていくからです。

我が家もまだ試行錯誤中ですが、「今日も乗り切った」を積み重ねていくことが、双子育児のすべてだと思っています。


まとめ

  • 便利グッズや家電は「楽をする」ではなく「続けるための手段」
  • ベビーフードを使っても、子どもに食事を与えているのは変わらない
  • 病後児保育は「罪悪感を持つもの」ではなく「使い倒す制度」
  • 預けて生まれた余裕が、迎えに行ってからの関わりに返ってくる
  • 「ちゃんとやる」の定義を「子どもが安全で、家族が倒れずにいること」に広げると楽になる
  • 完璧な育児より、続けられる育児

双子育児は大変だけど、2人が並んで笑っている瞬間は、それだけで十分すぎるご褒美です。


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外部リンク

こども家庭庁:多胎を妊娠・出産した方へ
https://mchbook.cfa.go.jp/category02/index.php

全国の病児・病後児保育を調べる
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/jidou/raisingkids/raisingkids445_new.html

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