
「双子ってお金かかるんでしょ?」
これ、双子が生まれてから何度も言われました。でも正直、「実際いくらかかるの?」って具体的な金額は、育ててみないとわからないんですよね。
長男のときはほぼ完全母乳だったので、ミルク代はほとんどかかりませんでした。でも今回は双子。ママの体調も考えて2ヶ月目から徐々に母乳を減らし、3ヶ月目には完全ミルクへ移行しました。
そして迎えた生後半年。ふと「これまでどれくらい使ったんだろう?」と記録を見返してみたら…
ミルクだけで約13.8万円。おむつ・おしりふきを合わせると、消耗品だけで半年間に約22万円以上
この数字、見て驚きました。ベビーカーや抱っこ紐といった大物育児グッズを除いた、純粋な消耗品だけの金額です。
この記事では、我が家の半年間の消耗品費を徹底的に計算して公開します。「双子育児って具体的にいくらかかるの?」と不安に思っているパパママの参考になれば嬉しいです。
我が家のミルク事情〜完全母乳から完全ミルクへ〜

長男のときは本当にラッキーでした。ママの母乳の出が良く、ほぼ完全母乳で育てることができたんです。ミルク代がかからないだけでなく、夜中にミルクを作る手間もなく、外出時の荷物も少なくて済みました。ただ、当然ながらママの負担は大きかったです。反省。
でも双子となると話は別。
1人分の授乳だけでも大変なのに、2人同時または交互に授乳するのは、ママの体力的にもかなりの負担です。産後の回復も考えると、完全母乳にこだわる必要はないと夫婦で判断しました。
ミルク移行のタイムライン
- 生後1ヶ月まで:母乳+ミルクのミックス
- 生後2ヶ月:徐々にミルクの割合を増やす
- 生後3ヶ月以降:完全ミルクへ移行
完全ミルクにしたことで、パパも積極的に授乳に参加できるようになり、ママの負担が大きく軽減されました。夜間の授乳も分担できるので、我が家にとっては正解だったと思っています。
ただ、その代わりに直面したのが「ミルク代」という現実でした。
半年間のミルク消費量を大公開!

我が家では、グリコの「アイクレオ」800g缶を使っています。栄養バランスが母乳に近く、双子も嫌がらずに飲んでくれるので愛用中です。
公式サイトによると、付属のスプーン1杯(約2.54g)で出来上がり量20ml。計算すると、800g缶1つで約6,300mlのミルクが作れます。
月別ミルク消費量
| 月 | 合計ミルク量 | 必要なミルク缶数 |
|---|---|---|
| 2025年5月 | 14,365 ml | 約2.3缶 |
| 2025年6月 | 42,470 ml | 約6.7缶 |
| 2025年7月 | 51,950 ml | 約8.2缶 |
| 2025年8月 | 48,740 ml | 約7.7缶 |
| 2025年9月 | 44,150 ml | 約7.0缶 |
| 2025年10月 | 47,250 ml | 約7.5缶 |
| 2025年11月 | 22,610 ml | 約3.6缶 |
| 合計 | 271,535 ml | 約43.1缶 |
集計は2025年5月15日から11月16日まで186日。
半年間で約43缶です。
数字で見ると衝撃ですよね。5月は生後間もなくまだ母乳が多かったので少なめですが、完全ミルクに移行した6月以降は月7〜8缶のペースで消費しています。
11月は月の途中までのデータなので少なくなっていますが、このペースだと半年で50缶近く消費する計算になります。
ミルク代、実際いくらかかった?

気になるのはやっぱりお金の話ですよね。
アイクレオの800g缶は、Amazonや楽天などで購入すると1缶あたり約3,200円程度です。
半年間のミルク代
- 43.1缶 × 3,200円 = 137,920円
つまり、半年で約13.8万円がミルク代として消えていきました。
月平均にすると約23,000円。長男のときはこの出費がほぼゼロだったので、双子育児の経済的な負担を実感しています。
しかもこれ、生後半年まで。離乳食が始まって徐々にミルクの量は減っていきますが、1歳頃までミルクは必要です。トータルで考えると、さらに大きな金額になりそうです。
おむつの消費量と費用

ミルクだけじゃありません。おむつの消費も膨大です。
使用しているおむつ
我が家では「パンパース」を愛用しています。
- 新生児期:パンパース はじめての肌へのいちばん テープ 新生児サイズ
- 生後2〜3ヶ月:パンパース さらさらケア テープ Sサイズ
- 生後4〜6ヶ月:パンパース さらさらケア テープ Mサイズ
月別排泄回数
まず、記録している排泄回数(主にうんち)を見てみましょう。
| 月 | 排泄回数(2人合計) |
|---|---|
| 2025年5月 | 174回 |
| 2025年6月 | 225回 |
| 2025年7月 | 172回 |
| 2025年8月 | 111回 |
| 2025年9月 | 135回 |
| 2025年10月 | 72回 |
| 2025年11月 | 42回 |
| 合計 | 931回 |
集計は2025年5月15日から11月16日まで186日。
ただし、これは「うんちをした時の交換」の記録です。実際には、おしっこでパンパンになった時の交換や、お風呂上がりの交換もあるので、1日あたり2〜3枚は追加で使っています。
おむつの実際の使用量と費用
生後半年までの期間を180日として、1日あたりの追加交換を2.5枚として計算すると
- 排泄での交換:931枚
- 追加交換(おしっこ・お風呂上がりなど):180日 × 2.5枚 = 450枚
- 合計:約1,380枚
おむつの価格(目安)
- 新生児サイズ:約1,800円/60枚
- Sサイズ:約1,400円/70枚
- Mサイズ:約1,600円/52枚
各サイズの使用期間と使用枚数を考慮すると、半年間のおむつ代は約3万円〜3.5万円程度です。
おしりふきの消費量と費用

おしりふきも想像以上に消費します。
我が家では2種類のおしりふきを併用しています。
- ムーニー おしりふき 厚手タイプ(64枚入り)
- グーン 肌にやさしいおしりふき 厚手タイプ(60枚入り)
おしりふき使用量
排泄1回につき約5枚使用するとして計算:
| 月 | 排泄回数 | おしりふき推定使用枚数 |
|---|---|---|
| 2025年5月 | 174回 | 870枚 |
| 2025年6月 | 225回 | 1,125枚 |
| 2025年7月 | 172回 | 860枚 |
| 2025年8月 | 111回 | 555枚 |
| 2025年9月 | 135回 | 675枚 |
| 2025年10月 | 72回 | 360枚 |
| 2025年11月 | 42回 | 210枚 |
| 合計 | 931回 | 4,655枚 |
集計は2025年5月15日から11月16日まで186日。
これに加えて、おむつ交換以外の手拭きや汚れ拭きにも使うので、実際にはさらに多く消費しています。
おしりふき代
おしりふきは1パック約250〜300円程度。平均して270円として:
- ムーニー厚手(64枚入り):4,655枚 ÷ 64枚 = 約72パック
- 72パック × 270円 = 約19,440円
半年間で約1.9万円がおしりふきに消えていきました。
消耗品だけで半年間にいくらかかった?

ここまでの計算をまとめてみましょう。
半年間の消耗品費用(我が家の実績)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ミルク代(43.1缶) | 約13.8万円 |
| おむつ代 | 約3.2万円 |
| おしりふき代 | 約1.9万円 |
| 合計 | 約18.9万円 |
これに加えて、授乳用の哺乳瓶(消毒液や消毒グッズ含む)、ガーゼ、保湿剤、お風呂用品なども必要なので、消耗品全体では月3〜4万円、半年で約20〜22万円程度かかっている計算になります。
ベビーカーや抱っこ紐、ベビーベッドといった大物育児グッズは除いた、純粋な「使って消えていくもの」だけでこの金額です。
単胎児との比較で見える現実

ここで、単胎児との比較を考えてみます。
完全母乳の単胎児の場合
- ミルク代:0円
- おむつ代:約1.5〜2万円(半年)
- おしりふき代:約8,000円(半年)
合計:約2.5〜3万円
完全ミルクの双子の場合(我が家)
- ミルク代:約13.8万円(半年)
- おむつ代:約3.2万円(半年)
- おしりふき代:約1.9万円(半年)
合計:約18.9万円
その差、なんと約15〜16万円。
もちろん双子だから2倍かかるのは当然なのですが、実際に数字で見ると「こんなにかかるのか...」という現実が見えてきます。
完全母乳の単胎児と比べると、消耗品だけで半年間に約15万円以上も多く出費していることになります。
「双子はお金がかかる」の具体的な中身

「双子ってお金かかるんでしょ?」とよく言われますが、実際にどれくらいかかるのか、イメージしにくいですよね。
今回計算してみてわかったのは、ベビーカーや抱っこ紐といった大物を買う前に、日々消えていく消耗品だけで半年20万円以上の出費があるという事実です。
もちろん、双子だからこその喜びは計り知れません。2人が笑ってくれる、2人が成長していく姿を見られる幸せは、お金には代えられない価値があります。
でも、現実問題として、この出費に備えておく必要があるのも事実。
- 産休・育休中で収入が減っている
- 双子妊娠で早めに仕事を休んでいる
- 里帰りせず夫婦だけで乗り切る予定
こういった状況の方は、消耗品費用をしっかり見積もっておくことをおすすめします。
節約のコツと出産祝いのおすすめ

こんなに消費するなら、少しでも節約したいですよね。
我が家が実践している節約術
- まとめ買い・定期購入を活用
Amazonの定期おトク便や楽天の定期購入で、少しでも安く買うようにしています。10〜15%オフになることも。 - ポイント還元を最大活用
楽天のお買い物マラソンやAmazonのセール時期を狙ってまとめ買い。ポイントで実質的な負担を減らしています。 - 自治体の支援制度をチェック
多胎児家庭への支援制度がある自治体も増えています。おむつやミルクの助成、家事支援サービスの補助がないか確認してみる価値はあります。 - サンプルや試供品を活用
産院でもらえるサンプルや、メーカーの試供品キャンペーンは積極的に活用。特に新しいサイズに切り替える前に試せるのは助かります。
出産祝いで本当に嬉しいもの
これから双子の出産祝いを選ぶ方へ。正直に言います。
消耗品が一番嬉しいです。
- ミルク(銘柄は事前に確認を。アレルギー対応が必要な場合もあるので)
- おむつ(Sサイズ・Mサイズあたりが長く使えて助かる)
- おしりふき(何箱あっても困らない。厚手タイプが使いやすい)
- ギフト券・商品券(消耗品を買い足すのに本当に助かる)
可愛いベビー服やおもちゃも嬉しいですが、消耗品は確実に使うし、実用的で本当に助かります。
もし「何が欲しい?」と聞いてもらえるなら、遠慮せず「おむつかミルクが嬉しいです!」と伝えるのがおすすめです。我が家も実際に消耗品をいただいて、本当に助かりました。
まとめ

双子育児、想像以上に消耗品費用がかかります。
改めて我が家の半年間の消耗品費用をまとめると:
- ミルク:約43缶(約13.8万円)
- おむつ:約1,380枚(約3.2万円)
- おしりふき:約4,655枚以上(約1.9万円)
消耗品だけで半年約18.9万円、月平均3万円以上
これにプラスして、哺乳瓶関連やガーゼなどの小物も含めると、月3〜4万円程度の消耗品費がかかっている計算です。
単胎児で完全母乳なら、消耗品はもっと抑えられます。でも双子の場合、完全母乳は体力的にもかなり厳しいのが現実。ミルクに頼ることで、パパも育児に参加しやすくなり、ママの負担も軽減できるメリットもあります。
お金はかかりますが、それ以上に双子の成長は喜びも2倍。毎日大変だけど、2人が笑ってくれるとそれだけで幸せな気持ちになります。
「双子はお金がかかる」という漠然とした不安を抱えているパパママへ。具体的な金額がわかれば、準備もできます。消耗品だけで月3〜4万円程度を見込んでおくと安心です。
そして周りの方へのお願い。双子家庭への出産祝いは、ぜひ消耗品やギフト券を検討してください。本当に、本当に助かります。
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