
双子育児、外出って「準備→移動→到着」まで全部がイベントになりませんか。
しかも地方の車社会だと、ベビーカーは「買って終わり」じゃなくて、車に積めるか問題までセットでついてきます。
我が家は、パパ・ママ・4歳長男・男女の双子(現在生後7〜8ヶ月)の5人家族。
双子ベビーカーは Joieベビーカー エアツインを使っています。(古いタイプで現在は廃盤)
ママの学生時代の先輩(双子ママ)からのお下がり。
けっこう使用感はあるし、肩パッドが片方ない。
でも、譲ってもらえた時点でありがたすぎるので文句はありません。感謝。
双子育児って、こういう「助け合い」みたいなものが沁みます。
この記事は、我が家の事情と体験(詰んだ話も含む)をベースに、
- そもそも双子ベビーカーって本当に必要?
- 横並び/縦型、どう考えると詰みにくい?
- 1ヶ月健診で何が起きる?
- 車社会だとどこがボトルネックになる?
を、できるだけ“生活の匂いが残る形”でまとめます。
ほんとにベビーカー必要か?(結論:出番が少なくても「必要だった」)

双子が生まれる前は、ベビーカーって「あると便利」くらいの感覚でした。
でも実際に双子が生まれると、考え方が変わる。
1ヶ月検診では確かにあってよかった。
でも、そんなに双子を連れて外に出るか?
ここ、めちゃくちゃ現実的な疑問だと思います。
我が家の双子は5月生まれ。
6〜9月って、天気が悪い日もあるし、暑すぎて出たくない日もある。
結果として、毎日外に出るわけじゃありませんでした。
でも、出る日は必ず使ったんですよね。
そしてそれだけで、「やっぱりあってよかった」に落ち着きました。
理由はシンプルで、双子を移動させる方法を並べた時に、
- 抱っこ紐2人分? → 大人ひとりじゃ現実的じゃない
- 片方抱っこ、片方手? → 月齢が小さいほど危ない
- カゴやバウンサー? → 移動が成立しない
- ベビーカー → 大人ひとりで“2人を運べる”
結局、大人ひとりで双子を移動させるって条件が入った瞬間、ベビーカーが現実解になりました。
車社会の地方でこうなんだから、電車社会(都会)だと必須度はもっと高いのでは?とも思います。
都会で生活したことがないのでこれは想像ですが、改札・エレベーター・人の流れを考えると、むしろ「ないと詰む」場面が増えそう。
我が家のベビーカー:Joie(ジョイー)エアツイン(横並び)

我が家の主力は横並びの Joie エアツイン。
いわゆる“横並び(サイドバイサイド)”タイプです。
公式のサイズ感としては、使用時幅が 75.5cm。
(この「75.5cm」は、後半で何度も効いてくる数字です)
横並びの良さ:2人の顔が同時に見える=精神が守られる
横並びのいちばんのメリットは、左右に並ぶ2人が同時に見えること。
泣き出しの予兆も分かるし、寝落ちも見える。
双子は「片方が泣くと片方も泣く」みたいな連鎖が起きがちなので、視界に入るだけで心が違います。
もちろん幅はネック。
でも今の生活では、メリットの方が勝ってます。
初回の洗礼:1ヶ月検診(総合病院)でいきなり詰む

エアツインを初めて本格運用したのは、出生後の1ヶ月検診。
産院が総合病院だったので、院内移動が長いし、人が多いし、待ち時間も長い。
そこで詰んだのが、エレベーター問題でした。
同じ病院でも、エレベーターによって
- 入れるところ
- 入れないところ
があるんですよね。
入口幅と、混雑具合と、人の流れ。
そこに 幅75.5cm の横並びが入ってくると、急に「運ゲー」になります。
ワンオペ検診は“いきなり詰む”
この話で一番言いたいのはここ。
- パパが育休を取っていない
- 祖父母に付き添いが頼めない
- 夫婦どちらかが仕事で動けない
こういう条件が重なると、1ヶ月検診が最初の関門になります。
「双子を連れて病院に行く」ってだけなら、気合でなんとかなる気がする。
でも現実は、
- 移動距離が長い
- 待ち時間が長い
- 書類や会計や呼び出しがある
- 泣く・吐き戻す・オムツ替えるが同時多発する
で、抱っこだけだと腕もメンタルも削られます。
だからこそ、結論はこうです。
1ヶ月検診こそ、ベビーカーがあって良かった。
ワンオペならなおさら必須。
ワンオペじゃなくても、ないときつい。待ち時間が長いから。
車社会の現実:双子ベビーカーは「車選び」まで巻き込む(かもしれない)
地方の車社会だと、ベビーカーは必ず車に乗せる運用になります。
つまり「買ったけど積めない」が最悪の事故。
我が家は ホンダ ステップワゴン(6AA-PR5)。
パパ・ママ・長男+双子のフル乗員で、双子用ベビーカーも載せて移動できています。
ここ、地味に重要で。
「家族構成による車選び」まで掘り下げた方がいいのかも・・・とすら思いました。
体感ですが、
- パパママ+長男+双子+双子用ベビーカーの フル運用
→ ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナなど ミニバン系じゃないと厳しい可能性が高い - パパママ+双子(4人)なら
→ フリード/シエンタでも「なんとかなる」可能性はある(ただし荷室とシート構成次第)
※もちろん家庭によるし、荷物量によるけど、「双子+上の子」が入ると一気に難易度が上がるのは確か。
車載で見るべきポイント(横並び勢の現実)
横並びの落とし穴は、畳んでも幅が残ること。
エアツインも、折りたたみ時の幅が 75.5cm です。
つまり、
- 荷室の“奥行き”より、幅がボトルネックになることがある。
だから購入(or譲渡)前にやるべきはこれ。
- 実物の確認
- 実際に車の荷室に入れる(車内スペースの確認)
- 他の荷物(オムツ袋・着替え・買い物カゴ)も想定する
恥は一瞬、詰みは長期。
生後7〜8ヶ月の現在:主戦場は「散歩」と「イオンみたいな大型スーパー」
今いちばん使うのは、
- 近所の散歩
- イオンみたいな大型スーパーでの買い物
この2つ。
大型スーパーは通路が広いので横並びでも行ける場面が多い。
でも、
- レジ周り
- エレベーター前
- フードコート周辺
は混雑して“幅75.5cm”が急に効いてきます。
なので時間帯選びはけっこう大事。
予想外だったこと:双子ベビーカーはとにかく目立つ(そして優しい)

これは実際に押してみて強烈に感じました。
双子ベビーカー、めちゃくちゃ目立つ。
スーパーで移動しているだけでも、すれ違う人の視線はいやというほど分かります。
同じくらいの月齢の単胎児をベビーカーに乗せているパパママでさえ、こっちに釘付け。
でも、ここで面白いのが、
そもそも自分も双子のベビーカーを見ると
「あ、双子」って思って見ていた
ってこと。
見られてるのが嫌、というより「自分も見てた側だったな」って気づく。
そして、もし双子ベビーカー同士がすれ違おうものなら、
全然知らない人でも会釈くらいしたくなるレベルで“仲間感”がある。
エレベーターでおじいちゃんおばあちゃんと一緒になると、高確率で声をかけられます。
検診で病院に行ったときなんかは、更に声をかけられる。
みんな優しい。
「大変だね」って言われると、
こっちは大変なのを知ってるけど、言われるとちょっと救われる、不思議な感覚があります。
横並び?縦型?迷ったときの“詰まない”判断軸(我が家の結論)
最後に、横並び/縦型で迷ったときの判断軸をまとめます。
①主戦場がどこか
- 病院・駅・エレベーター・狭い通路が多い → 縦型を検討する価値がある
- 散歩・公園・大型店舗が多い → 横並びの快適さが勝ちやすい
②「新生児から双子で同時に使えるか」
縦型は前後席で使用月齢が違うモデルがあるので要注意。
たとえば Joie エヴァライトデュオは前席6ヶ月〜/後席1ヶ月〜。
双子で“完全に同条件で最初から”使いたい人はここで詰む可能性があります。
③畳んだサイズと車載(地方勢はここが最重要)
横並びは畳んでも幅が残りやすい。
エアツインは折りたたみ時でも幅75.5cm。
車載が前提なら、ここを最初に確認しておくと後悔が減ります。
売れ筋・定番のおすすめ候補
※価格は変動するのでリンク先で最新を確認してください。
コスパ横並び:Joie エアツイン
- 新生児から使える横並び(11.3kg) KATOJI|ベビーベッド ベビーチェア ベビーグッズのカトージ
- 幅75.5cmなので“病院&エレベーター”は要注意 KATOJI|ベビーベッド ベビーチェア ベビーグッズのカトージ
走行性で選ぶ横並び:AIRBUGGY COCO DOUBLE EX FROM BIRTH
- 幅71.5cm/重量13kg/生後0ヶ月〜 airbuggy.com
幅を抑えたい縦型:Joie エヴァライトデュオ
- 幅57cmで通りやすい 〖公式〗チャイルドシートとベビーベッドの購入はカトージオンラインショップ
- 前席6ヶ月〜/後席1ヶ月〜は確認ポイント 〖公式〗チャイルドシートとベビーベッドの購入はカトージオンラインショップ
“家族の形に合わせて拡張”系:CYBEX ガゼルS(+追加シート)
- 参考年齢:生後1ヶ月〜、幅65cm(収納時は幅56cm) サイベックス公式オンラインストア
- 荷物は最大23kgまで積載できる設計 サイベックス公式オンラインストア
まとめ:出番が少なくても、双子ベビーカーは「持っていて良かった」

我が家は暑い時期もあって、外出頻度がめちゃくちゃ高かったわけではありません。
でも出かける日は、結局ベビーカーが毎回出動した。
- 1ヶ月検診みたいな「待つ・移動する」イベントで詰みにくい
- 大人ひとりで双子を運べるという安心感がある
- 目立つけど、優しい声かけに救われる瞬間がある
このあたりが、「買って(or譲ってもらって)よかった」の理由です。
うちのエアツインは、肩パッドが片方なくても(笑)、今の暮らしにはちゃんとハマってくれました。
そして何より、お下がりで譲ってもらえたことに感謝。双子育児、助け合いが沁みます。
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