
ある日のこと、仕事から帰って来た私に、ママからのひとこと。
あぁ、そういえば今日は検診の日だったか。今回はどうだったのかな・・・なんて思っていた私に衝撃が。
ママ「双子だって」
その瞬間、私の頭に浮かんだのは祝福より先に「は?」「え、無理」「そんなお金ない」でした。
この記事は、そんな正直すぎる初動から、つわり・妊娠糖尿病・管理入院・産前入院・帝王切開・退院まで、
私(パパ)が何を思って、どう考えて、どうやって家を回したかの記録です。
※医療の判断や治療は必ず主治医の指示に従ってください。ここに書くのは「我が家の場合」です。
先に結論(3行)
- 「双子=幸せ」だけじゃなくて、まず不安が出るのは普通。パパもビビっていい
- 不安は言語化すると動ける(お金/仕事/上の子/ママの体調)
- 家が回った理由は、気合いより「役割」と「頼る先」と「家電(自動化)」を早めに決めたから
この記事の前提(うちの状況)
- 双子:2025年5月生まれ(男女)
- 上の子:2021年6月生まれの男の子(当時3歳・保育園)
- 私:40代パパ。退院までの期間は、上の子+家事は基本ワンオペになる局面が多かった
いつ双子だと分かった?(ざっくり時系列)

※週数はうろ覚えなので、日付ベースで書きます。
- 2024年9月末〜10月初旬:ママから「双子だって」
- 2025/5/7が37週だったので逆算すると、この頃は妊娠6週前後(目安)
- 2024年11月:血糖値で引っかかる(妊娠糖尿病の管理が始まる)
- 2024年12月中旬:インスリン導入(出産前まで続く)
- 2025年3月21日〜3月29日:管理入院(双子の発育不全)
- 2025年5月1日〜:産前入院
- 2025年5月7日:帝王切開で出産
- 2025年5月14日:退院
双子妊娠を告げられた瞬間の気持ち(きれいごと無し)
「は?」「え、無理」「そんなお金ない」
「一人でも大変なのに、+二人とか無理じゃない?」
これが素直な感想でした。
やめようとも言えないし、言ったところで何も変わらない。
じゃあ、やるしかない。双子とかウケる。ネタにはなるやん。
……という、半分投げやりな覚悟。
いま振り返ると、このいったん絶望する時間は必要だったと思います。
いきなりテンションを上げて前向きに、なんて無理な話。
不安は4つに分けると整理できた

双子妊娠が分かった直後、私の不安はごちゃごちゃしていました。
でも、よく見るとだいたい4種類でした。
1)お金:単純に2人分になる恐怖
双子育児の話題で必ず出るやつです。
私の場合は、最初は何もできませんでした。
ただ怖いだけ。
落ち着いてからやったのは、ざっくりでいいので「見える化」。
何がどれくらい増えるのか、数字にすると「怖さ」が「課題」になります。
(参考)うちは出生後に、ミルク・おむつ等の消耗品を半年分計算して記事にしました。
「金額が分かると、怖さが少し減る」タイプの人は、こういうのが効きます。
2)仕事:育休/休みの取り方が読めない恐怖
双子は、妊娠中も産後も予定通りいかない確率が上がります。
(入院が早まる、出産が早まる、など)
だから私は、早めに職場に「育休を取りたい」意思だけは伝えておきました。
制度や細かい段取りは後でもいい。
でも、意思表示が遅れると、家の不安が増えます。
3)上の子:出産後の赤ちゃん返り・入院中の寂しさが心配
上の子は3歳。保育園に通っていました。
双子妊娠〜入院期で私が怖かったのは、上の子のメンタル。
「ママがしんどそう」「家の空気が違う」「親が忙しい」
この3つが重なると、子どもは普通に荒れます。
うちは結果的に、出産後から半年過ぎても「これが赤ちゃん返りか」と言えるほど強い反動は少なかった。
でも、管理入院や産前入院でママがいなくなると寂しさは出てました。
寂しいのに、素直に寂しいと言えない難しいお年頃。
2日に1回くらい、夕方にLINE通話(テレビ電話)を入れていました。
短くても「顔が見える」は効きました。
4)ママの体と心:これが一番コントロール不能
ここが、いちばん大きいです。
多胎妊娠は、単胎に比べて母体負担が大きくなりやすいことが知られています。
つわりも、hCG(妊娠すると増えるホルモン)が高い場合(双子など)に症状が強くなることがあります。
働く女性の心とからだの応援サイト
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/colum/colum09.html
つまり、ママがしんどいのは「気合い不足」じゃない。
最初から難易度が高いゲームです。
ここを理解してから、私が意識したのは「家では基本、何もさせない」でした。
家事、上の子対応、保育園送迎は全部やる。
……ただ、これにも落とし穴があって。
「何もしなくていいよ」は、場合によっては地雷になる
つわり期の最初、私は言いました。
「とにかく休んでていいよ。何もしなくて大丈夫」
こちらとしては善意のつもり。
でも、ママは「役に立ててない」「何もできない」という無力感で、逆にしんどそうでした。
それからは方針変更。
- できそうなことは任せる(洗濯物を畳む、など)
- 余計なことは言わない(口は災いの元)
- 代わりに「要望は全部、言葉にしてほしい」とお願いする
正解は家庭によって違います。
でも、少なくとも「善意=正解」ではない、と学びました。
つわり期:パパが担ったこと(やったことは地味)

つわりの内容は、食べられない/吐き気/匂いがダメ/ずっと眠い。
期間はだいたい1〜1.5ヶ月くらい。
それでもママは仕事に行っていたので、私は内心こう思ってました。
「やべぇなこいつ(尊敬)」
パパがやったことは、派手じゃありません。
- 家事(料理・掃除・洗濯)
- 上の子の相手
- 保育園の送迎
- ママの体調が悪くなければ、軽い作業だけお願い
地味ですが、これが土台です。
妊娠中に家が崩れると、産後はもっと崩れます。
妊娠糖尿病とインスリン:生活の手間が増える
2024年11月の検診で血糖値に引っかかり、12月中旬ごろからインスリン導入。
妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値が上がりやすくなる状態で、食事のたびに管理が必要。単純に手間が増えます。
多胎妊娠では、妊娠糖尿病のリスクが(単胎より)若干上がるという報告がある、と国立成育医療研究センターも記載しています。
国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/pregnancy/senmon/tatai.html
ここで私が意識したのは、「管理の大変さ」を気持ちの問題にしないこと。
- しんどいのは甘えじゃなくて、作業量が増えてるだけ
- だから家庭側(私)は、他の作業量を減らす
この割り切りは、あとで効きました。
管理入院(2025/3/21〜3/29):ここからが本番
管理入院は1回(3/21〜3/29)。
理由は双子の発育不全(お腹の中での育ちがゆっくりになること)。
この期間は完全にワンオペです。
- 上の子を起こす→朝ごはん→保育園送迎
- 迎え→夕飯→お風呂→絵本→寝かしつけ
- 月1のお弁当日もある
- 2日に1回、夕方にLINE通話でテレビ電話
未就学児を連れての面会ができず、両家の祖父母に面会に行ってもらったのは本当に助かりました。
(管理入院中は1回、産前は2回)
そして家電。これは、真面目に“戦力”です。
- ロボット掃除機
- ドラム式洗濯乾燥機
- 食洗機
これらが無かったら、私は詰んでたと思います。
多胎妊娠は早めの入院になることもあるので、「上の子がいる場合は周りにお願いしておく」ことが重要だ、という公的資料もあります。
入院は突然来ます。頼る先を決めるのは、元気なうちがいい。
多胎児支援のポイント
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592916.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592915.pdf
産前入院(2025/5/1〜)〜帝王切開(2025/5/7)

産前入院は5/1から。
出産は帝王切開。
直前まで経腟分娩の可能性も言われていましたが、女の子のほうが横向きで帝王切開に決定。
当日はこんな流れでした。
- 朝:上の子を保育園へ送る
- 8:30:産院へ
- 9:00:手術開始
- 9:20頃:泣き声が聞こえる
- 手術室から出てきた双子の写真を撮り、NICU(新生児集中治療室)へ行くのを見送る
2人とも2500gを超えていて一安心。
でも小さい。
二卵性(男女)なので顔がぜんぜん違う。
泣き声が聞こえた瞬間、嬉しいのか、怖いのか、正直よく分からない気持ちになりました。
退院まで:できることは「回す」だけ
退院まで、やることはほぼ変わりません。
- 上の子+家事は回し続ける
- ママに頼まれた物を買う
- 毎日面会に行く
出産当日から育休に入れたのは救いでした。
正解だった準備:生活の中心(拠点)を先に決めた

「新生児2人+長男を、寝室で見るのは無理」
これは妊娠中から確信してました。
だから、早めにママと相談して決めたのがこれ。
- リビングの一角にファミリーマットレス(200cm×280cm)
- そこを生活の中心にする(夜も基本そこ)
細かい育児グッズより、“家の運用”を先に決めたのは良かったと思っています。
退院直後、意外と詰まなかった理由
「詰んだ」という感覚は、私はあまりありませんでした。
理由は単純で、
- 退院後1週間で「双子育児は何が大変か」が見える
- ひたすらミルクとおむつ交換で寝る間もない
- でも空き時間がゼロではない
- 見えたら、あとは運用を決めるだけ
双子育児は、気合いより運用。
これは今も同じです。
まとめ:これから双子を迎えるパパへ、まずやるとラクになること5つ
最後に「今なら最初からやる」ものを置いておきます。
- 不安は4つに分けて、言語化する(お金/仕事/上の子/ママの体調)
- 職場には制度の詳細より先に「育休を取りたい」を早めに言う
- 入院が来たときのワンオペでどう回すか。元気なうちに決める
- 家電・時短で「家事を減らす」。根性で回すのは続かない
- 夫婦の会話は“正しさ”より“運用”。要望は言葉で出してもらう
双子妊娠を告げられたとき、私は正直「無理」と思いました。
でも、不安を言語化して、家の運用を決めて、周りの力を借りることで、少しずつ現実になりました。
今、これを読んでいるあなたもたぶん大丈夫。
双子の親なんて狙ってなれるものではないですからね。
レアな体験をさせてもらえることに感謝して、双子育児を楽しんで。
そのためにも、まずは「何が怖いか」を4つに分けて、1つずつ手を付けていきましょう。
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外部リンク
働く女性の心とからだの応援サイト
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/colum/colum09.html
国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/pregnancy/senmon/tatai.html
多胎児支援のポイント
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592916.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592915.pdf



