
結論:迷っているなら、パパ育休は取ったほうがいいです。特に双子育児は「大人1人では物理的に回らない」場面が何度も来ます。
この記事では、40代の双子パパが2025年5〜11月に半年育休を取って感じたリアルをベースに、育休が必要な理由/会社への伝え方/取ってよかったこと/制度の最新ポイントをまとめます。
読み終えるころには、「どう動けばいいか」が具体的にイメージできるはずです。
双子育児は“別ゲーム”。単胎の2倍ではなく「同時進行」

「双子なら大変さも2倍くらいかな?」——出産前の私は、正直そんな甘い見積もりでした。
ところが現実は、2倍というより“並列処理”です。ミルクも、オムツも、抱っこも、寝かしつけも、同時に発生します。
たとえば夜中。
片方にミルクをあげていると、もう片方が泣き始める。あやしているうちに、今度は吐き戻し。服を着替えさせていると、オムツが限界突破……。
このとき初めて、「これは気合いでは解決しないやつだ」と悟りました。
双子育児は、ママが弱いとかパパが不器用とか、そういう話ではありません。
単純に“タスク量”と“同時発生率”が高すぎる。だからこそ、パパ育休は「あると助かる」ではなく、家庭を維持するための装備になります。
2025年時点の「パパ育休」制度、ここだけ押さえる
ここからは制度の要点を、できるだけ噛み砕いて整理します(※細かい要件は雇用形態や会社の運用で変わるので、最終確認は公式情報+人事へ)。 厚生労働省+1
産後パパ育休(出生時育児休業)
子の出生後の一定期間に、父親が柔軟に休みを取りやすくするための制度です。分割取得など、働き方に合わせた使い方がしやすいのが特徴です。 厚生労働省
給付が「出生直後」に手厚く
2025年4月以降、一定の要件を満たす場合に「出生後休業支援給付金」が創設されています。出生直後のタイミングで両親が一定日数以上の育休を取ること等がポイントです。 厚生労働省+1
また、2歳未満の子がいる時短勤務で賃金が下がった場合を支援する「育児時短就業給付」も整理されています。 農林水産省
「男性が取る」こと自体は、もう珍しくない
厚生労働省の調査(雇用均等基本調査)では、男性の育児休業取得率が40%台に到達した結果が公表されています(※調査対象期間の定義がある点は注意)。 厚生労働省+1
「自分だけ取るのは気まずい…」は、少しずつ過去の不安になりつつあります。
会社への伝え方:私がやった“3ステップ”

育休を取ると決めても、次の壁は「どう伝えるか」。私が実際にやった流れを、そのまま書きます。
ステップ1:なるべく早めに、でも話せる状態で
私は、つわりが落ち着いて安定期に入った頃に上司へ相談しました。
早すぎても状況が読めないし、遅いと調整が難しくなる。結果的にこのタイミングが話しやすかったです。
ステップ2:いきなり宣言せず「雑談→相談」にする
いきなり「育休取ります!」だと、相手も構えます。
私は「実は双子でして…」から入り、反応を見て「育休を考えていて」と続けました。
ステップ3:具体案(期間・引き継ぎ・連絡体制)をセットで出す
ポイントは“お願い”ではなく“提案”にすること。
- いつからいつまで休みたいか
- 何を誰に引き継げそうか
- 緊急時の連絡はどうするか
ここまで準備して伝えると、「ちゃんと考えてるな」が伝わります。まともな会社なら緊急時でも連絡が来ることはありえません。
半年取って「予想外によかった」4つのこと

1) ママの心身が守れた
双子育児は、睡眠が削られがちです。私が夜の授乳や抱っこを分担できたことで、「少し寝ていいよ」が現実になりました。
2) 家の空気が落ち着いた
戦力が増えると家の空気が穏やかになります。長男も安心するし、双子も対応が早い分、泣き続ける時間が短くなる感覚がありました。
3) 「父親スイッチ」が自然に入った
最初はミルク作りでこぼすし、オムツの向きも怪しい。
でも毎日やると、確実に慣れます。泣き方で「これはオムツかな?」みたいな“解像度”も上がりました。
4) 子どもとの距離が一気に近くなった
週末だけの“お手伝い”では得られない距離感があります。長男の「パパと遊ぶ!」も増えました。
期間の目安:最低3ヶ月、できれば半年、1年取れたら最高
双子育児で一番きついのは、私の体感では最初の3ヶ月。授乳リズムも定まらず、産後の回復も途中で、家が“戦場”になりやすいです。
半年あると、きつい時期を「耐える」だけでなく、次のフェーズ(離乳食、生活リズムの整備)まで整えられます。復職後の生活がグッと回りやすくなりました。
1年取れるのならそれがベストです。半年前後で離乳食が始まるし、7ヶ月目から2回食、3回食と増えていきます。離乳食1回につき、双子だと1時間かかることもよくあります。準備や片づけ、授乳タイミングが崩れることもあって、むしろここからが本番なのでは?と思わされることも。
よくある不安に、経験者として答えます(Q&A)
Q1. 「会社に迷惑をかけるのが怖い」
わかります。私も同じでした。
ただ、会社には“仕組み”があります。引き継いでくれる人がいて、チームで回す前提がある。一方で家庭は、父親の代わりがいません。
Q2. 「何をすればいいかわからない」
最初はできなくて当然です。育休は“育児の現場で学ぶ期間”でもあります。
おすすめは「授乳・睡眠・オムツ」をまず担当して、できることを増やすこと。家事は“完璧”より“継続”でOK(洗濯物は畳まずカゴへ、でも勝ちです)。
Q3. 「短く取るのでも意味ある?」
あります。出生直後の数週間だけでも、家の立ち上げが全然違います。
制度としても出生後のタイミングを支援する給付が整備されています。 厚生労働省+1
まずは「取れる最長」より「取れる現実的な形」から考えるのもアリです。
今日からできる準備チェックリスト
- 上司へ相談するタイミングを決める(雑談ベースでOK)
- 取得希望期間のたたき台を作る(例:最低3ヶ月+可能なら延長)
- 業務棚卸し:自分しか分からない仕事を洗い出す
- 引き継ぎ先の候補と、必要なドキュメントを準備
- 家のオペレーション整備:ミルク動線、オムツ補充場所、夜間の役割分担
- 支援制度・給付の確認(会社の人事+公的サイト) 厚生労働省+1
まとめ:パパ育休は“家族の安全装置”。迷うなら一歩前へ

半年の育休を終えて一番強く思うのは、「取って本当によかった」ということです。
ママの心身を守れたこと。双子と長男との時間を持てたこと。父親としての自信がついたこと。どれも育休がなければ得られませんでした。
双子育児は大変です。でも、幸せも大きい。
その幸せを“継続可能”にするために、パパ育休は強い味方になります。
もし迷っているなら、まずは「相談」から。あなたの家族の未来は、きっと明るくなります。
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外部リンク
- 厚生労働省:育児・介護休業法/産後パパ育休の概要 厚生労働省
- 厚生労働省:育児休業制度特設サイト(2025年の制度拡充・施行時期など) 厚生労働省
- 厚生労働省:育児休業等給付(出生後休業支援給付金等の手続き) 厚生労働省
- こども家庭庁:妊娠期からの伴走型相談支援+経済的支援(制度化の案内) 農林水産省
- 一般社団法人 日本多胎支援協会(多胎家庭向け情報) JpMBA|一般社団法人 日本多胎支援協会+1





