
双子育児のスタートは、想像以上に過酷です。特に帝王切開で出産したママにとって、体の回復と2人分の授乳・おむつ替えの両立は簡単ではありません。 本記事では、2025年5月15日〜6月15日の1ヶ月間にわたって実際に記録した双子の授乳・排泄データをもとに、「母乳とミルク、どちらをどう選ぶか」というリアルな体験をまとめました。
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1. 1ヶ月のリアルデータ:双子の授乳・排泄記録

この期間中、我が家では男女の双子それぞれの授乳と排泄を手書きで記録していました。以下はそのまとめです。
| 項目 | 男の子 | 女の子 |
|---|---|---|
| 🍼ミルク総量 | 28,195ml | 27,350ml |
| 🍼ミルク回数 | 278回 | 278回 |
| 🤱母乳回数 | 181回 | 188回 |
| 💩排泄回数 | 197回 | 187回 |
1ヶ月で約460回の授乳。1日あたりにすると15回前後。2〜3時間おきに授乳が必要なペースでした。夜中も2人交互に泣くため、ママはほぼ眠れない日々が続きます。

2. ヒートマップで見る授乳のリズム
下のグラフは、授乳時間をヒートマップ化したもの。縦軸は時間(6:00〜翌5:00)、横軸は日付です。

- 夜間(22〜3時)に授乳が最も集中
- 朝6時ごろに落ち着き、日中は間隔が長め
- 午前7〜10時・深夜0〜3時に排泄が多い
双子は不思議なくらい同じタイミングで泣き、飲み、寝ます。データでも明らかなように、2人同時の授乳が頻発。夫婦2人がかりでやっと回るリズムでした。
3. 帝王切開後の現実と「母乳の壁」

双子の出産はほとんどが帝王切開。ママの体には大きなダメージが残り、回復にも時間がかかります。そんな中、1日十数回の授乳をこなすのは正直、限界を超えています。
我が家では、母乳だけでは明らかに足りないのでミルクとのミックス授乳で始めましたが、2ヶ月目を前に完全ミルクへ移行しました。理由はシンプル――ママの体と睡眠を守るためです。
完全ミルクにして良かったこと
- 夜間授乳をパパが交代できるようになった
- 授乳リズムが安定し、時間の見通しが立つようになった
- ある程度まとまった睡眠時間が確保でき、気持ちにゆとりが生まれた
母乳を続けるプレッシャーよりも、「どう休むか」を最優先に。母乳かミルクかではなく、家族全員が回るかどうかがポイントです。
4. パパの育休は“ママを守る最前線”

双子の最初の1ヶ月は、パパの育休があるかどうかで世界が変わります。夜中のミルク、哺乳瓶の洗浄、排泄の記録……。パパが積極的に関わることで、ママが眠れる時間を確保できます。母乳を出すこと以外はパパでもできます。
職場の理解が得られなくても、家庭を守れるのはあなただけ。育休は「贅沢」ではなく「必要条件」です。
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5. まとめ:完璧より“回る仕組み”を

双子育児では、「完璧な母乳育児」よりも「家族が笑顔で回る仕組み」を作ることが大切です。 帝王切開後のママにとって休息は不可欠。完全ミルクへの早めの移行は、決して妥協ではなく、家族を守る選択です。
母乳かミルクかに正解はありません。どちらでも、あなたたち家族が笑顔でいられれば、それがベストです。 育児を“ひとりで抱えない”。パパもチームの一員として、堂々と関わろう。